メンズスキンケア|乾燥肌ならセラミド保湿が必須!

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メンズスキンケアを始めたいけれど、乾燥肌に何を使えば良いか分からず、結局何も手につかない…そんな悩みを抱えていませんか?実は、その答えの鍵を握るのが、保湿成分として知られるセラミドです。効果的な乾燥対策として、セラミドは肌の水分保持能力を根本から高め、外部の刺激から肌を守る肌バリア、いわゆるスキンバリアをサポートする非常に重要な役割を担っています。このセラミド効果は、カミソリ負けなどの肌荒れ防止にも直結するため、特に敏感肌ケアを意識する方にとって、これ以上ないほど心強い美容成分と言えるでしょう。この記事では、なぜ男性の乾燥肌にこそセラミドが重要なのか、その科学的根拠と効果を最大化する保湿ケアの方法について、専門的な内容を分かりやすく解説していきます。

👉記事のポイント
  • 1セラミドが男性の乾燥肌に不可欠な理由が分かる
  • 2肌のバリア機能と水分保持の仕組みを理解できる
  • 3自分に合ったセラミド配合製品の選び方が明確になる
  • 4効果的なスキンケアで肌トラブルを防ぐ方法が学べる
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メンズスキンケアで乾燥肌ならセラミドが重要

  • 保湿成分としてのセラミドの役割
  • 科学的に見るセラミド効果とは
  • 肌水分保持のメカニズムを解説
  • スキンバリアを強化する重要性
  • 肌バリア機能とセラミドの関係

保湿成分としてのセラミドの役割

セラミドは、私たちの肌が自ら作り出す、最も重要かつ基本的な保湿成分の一つです。単に肌に水分を与えるだけでなく、肌の構造そのものを支え、うるおいを「保持」する能力において右に出るものはありません。

私たちの皮膚の最も外側、厚さわずか0.02mmの「角質層」は、外部環境と体を隔てる最前線のバリアです。この角質層の構造はよく「レンガとセメント」に例えられます。死んだ皮膚細胞である「角質細胞」がレンガ、そしてそのレンガの隙間をぴったりと埋め、構造全体を強固にしているのがセメントの役割を果たす「細胞間脂質」です。

そして驚くべきことに、この細胞間脂質の約50%以上を占める主成分こそが、セラミドなのです。残りはコレステロールや遊離脂肪酸などで構成されますが、セラミドがその大半を占め、細胞同士を強力に接着させることで、肌内部の水分が空気中に逃げていくのを物理的に防いでいます。同時に、紫外線やホコリ、細菌といった外部からの侵入者に対する堅牢な壁としても機能します。

セラミドの二大機能

  • 保湿機能:肌内部の水分をがっちりと掴んで逃がさない。
  • バリア機能:外部の刺激から肌を守る物理的な壁となる。

言ってしまえば、セラミドは肌の「インフラ」です。このインフラが脆弱になると、肌は水分を保持する力を失い、防御壁はもろくなります。結果として、乾燥肌はもちろん、かゆみ、赤み、そして外部刺激に過敏に反応する敏感肌といった、あらゆる肌トラブルを引き起こす直接的な原因となってしまうのです。

科学的に見るセラミド効果とは

セラミドの保湿効果がなぜこれほどまでに強力なのか、その科学的な鍵は「ラメラ構造」という極めて特殊で美しい構造にあります。

これは、水と親和性のある部分(親水基)と油と親和性のある部分(疎水基)を併せ持つセラミドが、角質層内で水分と油分(セラミドなど)が交互に何層にも重なり合って形成する、ミルフィーユのような層状構造のことです。この規則正しく整列した構造が、水分子の自由な動きを物理的に阻害し、水分の蒸発を防ぐための非常に効率的なバリアとして機能します。

花王株式会社の公式サイトによると、健康な肌の角層では、このラメラ構造が規則正しく整っていることが確認されており、これが肌のうるおいを守る上で決定的な役割を果たしていると解説されています。

多くの臨床研究で、セラミドの有効性は科学的に証明済みです。例えば、セラミドを配合した保湿剤を塗布することで、肌からの水分蒸散量(TEWL: Trans-Epidermal Water Loss)が有意に減少し、角質層の水分量が改善することが繰り返し確認されています。Lueangarunらが2019年に発表した研究では、セラミド含有保湿剤を一度塗布しただけで、その後24時間にわたって皮膚の水分量が増加し続け、TEWLが改善したという顕著な結果が報告されています。(参照:Dermatologic Therapy, “The 24-hr, 28-day, and 7-day post-moisturizing efficacy of a ceramide-containing moisturizing cream”

ラメラ構造のイメージ

脂質の層で水の層をサンドイッチのように挟み込んでいる状態を想像してみてください。水分子がこの層を通り抜けるには、幾重にも重なった脂質の壁を突破しなければなりません。この物理的な障害があるおかげで、ただ肌表面に水分を乗せるだけでなく、角質層の内部に水分を長期間しっかりと閉じ込めておくことができるのです。

このように、セラミドは肌の構造そのものを物理的に再構築することで、持続的な保湿効果とバリア機能の向上を実現します。一時的なうるおい感を与える対症療法ではなく、肌の根本的な健康を支える、科学的根拠に基づいた本質的なスキンケア成分なのです。

肌水分保持のメカニズムを解説

私たちの肌がうるおいを保つ仕組みは、非常に精巧な三層構造の保湿システムによって成り立っています。それは「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質(セラミド)」という3つの要素が、それぞれ異なる役割を担い、見事に連携することで実現されています。

  1. NMF(天然保湿因子):まず、角質細胞の内部に存在するアミノ酸や尿素などで構成されるNMFが、スポンジのように空気中や肌内部の水分を強力に吸収し、抱え込みます。これがうるおいの源泉です。
  2. 細胞間脂質(セラミド):次に、NMFが抱え込んだ水分が逃げないように、角質細胞同士の隙間を主成分であるセラミドがセメントのように埋め尽くし、がっちりと閉じ込めます。
  3. 皮脂膜:最後に、肌の最も表面で、汗と皮脂が混ざり合ってできた天然のクリームである皮脂膜が、水分の蒸発を防ぐ最終的なフタの役割を果たします。

ここで特に重要なのが、他の保湿成分との機能的な違いです。例えば、ヒアルロン酸も1gで6Lもの水を抱え込む高い保水力を持つ成分として有名ですが、その役割は主に水分を「抱え込む」ことです。一方、セラミドは前述の通りラメラ構造によって水分を「挟み込み、閉じ込める」働きをします。

つまり、セラミドは空気の湿度が低い乾燥した環境でも、肌内部の水分が蒸発しにくいという、極めて優れた特性を持っています。これが、乾燥が厳しい冬の季節や、一日中エアコンが効いたオフィスなどで特にセラミドが重要視される最大の理由です。NMFが掴んだ水分を、セラミドががっちりと守り抜く。この鉄壁の連携こそが、健康な肌の水分保持メカニズムの核心と言えます。

多くの研究で、男性の肌は女性に比べて皮脂分泌量が多い一方で、肌の水分量は女性の半分程度しかないというデータが示されています。このため、表面は皮脂でテカっているにもかかわらず、肌の内部は砂漠のように乾燥している「インナードライ」という非常にアンバランスな状態に陥りやすいのです。だからこそ、水分を強力に保持し、閉じ込めるセラミドをスキンケアで補給することが、男性の肌にとって極めて重要な戦略となります。

スキンバリアを強化する重要性

スキンバリア、すなわち「肌のバリア機能」は、私たちの肌をあらゆる外部の脅威から守り、健康な状態に保つための最も基本的かつ重要な防御システムです。このバリアが正常に、そして強固に機能していれば、肌は自らうるおいを保ち、紫外線やアレルゲンといった様々な外的刺激をものともせず、跳ね返すことができます。

しかし、このスキンバリアは私たちが思う以上にデリケートで、日々の生活習慣によって容易に損なわれてしまいます。特に男性の場合、避けては通れない日常的なシェービングが、スキンバリアにとって最大の脅威となります。シェービングは、ヒゲだけでなく、肌を保護している角質層の表面まで物理的に削り取ってしまう行為です。これによりバリア機能は強制的に破壊され、肌は外部刺激に対して完全に無防備な状態に晒されてしまうのです。

その他にも、紫外線対策の不足、洗浄力の強い洗顔料による洗いすぎ、ストレス、睡眠不足などもバリア機能を低下させる大きな要因となります。

バリア機能が低下した肌の末路

  • 肌内部の水分が一方的に蒸発し続け、深刻な乾燥状態(粉ふき、ごわつき)に陥る。
  • 紫外線、花粉、ホコリ、細菌などの外部刺激が容易に肌内部へ侵入する。
  • 刺激に対して極度に過敏になり、赤み、かゆみ、ヒリつきといった炎症を引き起こす。
  • ニキビや吹き出物などの肌トラブルが悪化し、治りにくくなる。

スキンバリアを強化することは、単に乾燥を防ぐという対症療法的なケアではありません。あらゆる肌トラブルを未然に防ぎ、肌の恒常性を維持するための、最も本質的な「守りのケア」なのです。バリア機能が正常であれば、肌は自らの力でうるおいを生成・保持し、多少の環境変化にも揺らがない強い状態を維持できます。逆に、このバリアが弱いままだと、どんなに高価な美容液を使っても、その成分は肌に留まることなく蒸発し、効果は半減してしまうでしょう。

したがって、メンズスキンケアの全ての始まりは、このスキンバリアをいかに正常な状態に回復させ、そして強化していくかという点に集約されるのです。

肌バリア機能とセラミドの関係

肌のバリア機能とセラミドは、単に関連性があるというレベルではなく、「セラミドこそが肌バリア機能そのものである」と言っても過言ではないほど、一体不可分の関係にあります。

前述の通り、肌のバリア機能は角質層が担っており、その構造は「レンガ(角質細胞)」と「セメント(細胞間脂質)」に例えられます。この構造の強度、すなわちバリア機能の強弱を決定づけているのが、レンガ同士を固める「セメント」の質と量です。そして、そのセメントの主成分がセラミドなのです。

もし、このセメントであるセラミドが不足してしまうと、どうなるでしょうか。レンガ同士の結びつきは極端に弱くなり、構造全体はスカスカで隙間だらけの脆い壁になってしまいます。この状態では、当然ながら外部からの刺激物は容易に侵入し放題となり、内部の貴重な水分はどんどん外へ逃げていってしまいます。これこそが、バリア機能が低下した肌の正体です。

アトピー性皮膚炎や老人性乾皮症(加齢による乾燥肌)といった、重度の乾燥とバリア機能不全を特徴とする皮膚疾患において、患者さんの肌では健康な肌に比べてセラミドの量が著しく減少していることが、数多くの研究で明らかにされています。これは、セラミドの量がバリア機能の健全性に直接的に関わっていることを示す、動かぬ科学的証拠です。

さらに、セラミドは加齢によっても減少することが知られており、50代になると、その量は20代の約半分にまで減少してしまうというデータもあります。年齢と共に肌が乾燥しやすくなるのは、このセラミドの減少が大きな原因の一つなのです。

つまり、肌のバリア機能を正常に保つ、あるいは低下した機能を回復させるためには、不足したセラミドを外部からスキンケアで補給し、細胞間の隙間を再びセメントでしっかりと埋め直してあげることが、最も直接的で効果的なアプローチとなります。スキンケアでセラミドを補うことは、単なる保湿にとどまらず、肌の防御壁そのものを再構築し、強化する根本治療に近い作業と言えるのです。

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乾燥肌のメンズスキンケアはセラミド製品の選び方

  • 効果的なセラミドでの乾燥対策
  • 他の美容成分との相性について
  • 毎日の保湿ケアで意識すること
  • 肌荒れ防止に繋がるスキンケア
  • 敏感肌ケアにおけるセラミドの役割
  • メンズスキンケア乾燥肌にセラミドは必須

効果的なセラミドでの乾燥対策

セラミド配合のスキンケア製品を手に取り、その効果を最大限に引き出して乾燥対策を行うには、いくつかの重要な選択基準があります。それは、「セラミドの種類」「製品の剤形(テクスチャー)」、そして「配合濃度」の3つのポイントです。

ポイント1:最強の「ヒト型セラミド」を選ぶ

まず最も重要なのが、セラミドの種類です。数あるセラミドの中でも、最も効果が期待できるのは「ヒト型セラミド」と呼ばれるものです。その名の通り、人間の肌に元々存在するセラミドとほぼ同じ化学構造を持っており、肌への親和性が非常に高く、角質層の奥深くまでスムーズに浸透してバリア機能を再構築してくれるのが最大の特徴です。製品の成分表示では「セラミドEOP」「セラミドNP」「セラミドAP」のように、「セラミド+アルファベット(または数字)」で記載されています。

セラミドの種類と特徴
セラミドの種類 特徴 成分表示例
ヒト型セラミド 人の肌にあるセラミドとほぼ同じ構造。浸透力・保湿力が非常に高く、最もおすすめ。 セラミドNP, セラミドEOP, セラミドAP など
植物性セラミド 米、とうもろこし、大豆など植物由来。肌に優しいが、ヒト型に比べると効果は穏やか。 コメヌカスフィンゴ糖脂質, グルコシルセラミド など
動物性セラミド 馬や牛など動物由来。人のセラミドに近く保湿力は高いが、高価な傾向がある。 セレブロシド, ウマスフィンゴ脂質 など
疑似セラミド 化学的に合成されたセラミド類似成分。安価で大量生産できるが、効果はヒト型に劣る。 セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド など

ポイント2:油分を含む「美容液・乳液・クリーム」で補う

次に、製品の剤形です。セラミドは水に溶けにくく油に溶けやすい「油溶性」の性質を持っています。そのため、水分が主体の化粧水にも配合は可能ですが、より効率的に肌へ届けるには、ある程度の油分を含む乳液、美容液、クリームといったアイテムで補う方が効果的とされています。特に乾燥が深刻な場合は、スキンケアの最後に保湿クリームでうるおいにしっかりとフタをすることが、乾燥対策の成否を分けます。

ポイント3:成分表示の順番をチェックする

最後に、配合濃度も意識しましょう。化粧品の成分表示は、法律で配合量の多い順に記載することが定められています。つまり、リストのなるべく上位に「セラミドNP」などのヒト型セラミドが記載されている製品ほど、高濃度で配合されている可能性が高いと言えます。

セラミド製品選びの鉄則

  1. 成分表示を見て「ヒト型セラミド」が配合されているか確認する。
  2. セラミドが成分表示のなるべく前半に記載されている製品を選ぶ。
  3. 化粧水だけでなく、美容液や乳液、クリームで補うことを意識する。

これらのポイントを押さえることで、数多ある製品の中から本当に効果の期待できる一品を見つけ出し、効率的な乾燥対策を実践することが可能になります。

他の美容成分との相性について

セラミドは、肌のバリア機能を整え、あらゆるスキンケアの「土台」を築く基本的な成分です。そのため、特定の成分と反発しあうようなことはほとんどなく、他の多くの美容成分と非常に相性が良いという大きなメリットがあります。むしろ、肌悩みに合わせて他の成分と積極的に組み合わせることで、相乗効果が生まれ、より高いスキンケア効果を期待できます。

なぜなら、セラミドによって肌のバリア機能が正常化し、うるおいで満たされた健やかな状態になることで、他の美容成分が刺激になることなく、その効果を最大限に発揮しやすい理想的な肌環境が整うからです。

悩み別!セラミドと組み合わせたい美容成分

  • とにかく乾燥がひどいなら → +ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸

    セラミドが肌内部の水分蒸発を防ぐ「守りの保湿」を担当しつつ、ヒアルロン酸やコラーゲンがさらに多くの水分を抱え込む「攻めの保湿」を担うことで、保湿効果が飛躍的に向上します。まさに保湿のゴールデンコンビネーションです。

  • テカリや毛穴も気になるなら → +ビタミンC誘導体

    皮脂の過剰分泌をコントロールする効果や抗酸化作用が期待できるビタミンC誘導体と組み合わせることで、テカリやニキビ、毛穴の黒ずみといった男性特有の悩みにアプローチしつつ、セラミドでしっかりと保湿。乾燥もテカリも気になる混合肌の男性に最適な組み合わせです。

  • 乾燥に加えて年齢サインも気になるなら → +ナイアシンアミド、レチノール

    シワ改善や美白効果で知られるナイアシンアミドや、ターンオーバーを促進するレチノールも、セラミドとの相性は抜群です。セラミドで肌の基礎体力を高めながら、これらのエイジングケア成分をプラスすることで、ハリや弾力のある若々しい印象の肌を目指せます。

レチノールなど刺激の強い成分との併用注意点

ただし、レチノールや高濃度のビタミンC、AHA(フルーツ酸)などのピーリング成分は、人によっては刺激を感じることがあります。これらの成分を初めて使用する際は、いきなり併用するのではなく、まずはセラミドによる保湿ケアで肌のバリア機能を十分に整え、肌のコンディションが良い状態で、低濃度のものから少量ずつ試すようにしましょう。

毎日の保湿ケアで意識すること

どんなに高機能なセラミド製品を選んでも、日々のケアの方法が雑であれば、その効果は半減してしまいます。毎日の保湿ケアで意識すべき最も重要な鉄則、それは「徹底的に摩擦を避け、肌に優しく触れる」ことです。

ゴシゴシと力任せに洗顔する、タオルで顔を拭く際に擦る、化粧水をパンパンと叩き込むといった行為は、肌表面のデリケートな角質層を物理的に傷つけ、せっかく補ったセラミドを剥がれ落としてしまう最悪の行為です。

効果を最大化する保湿ケアの基本ステップと極意

  1. 洗顔:
    まず、洗顔料は洗浄力が強すぎるスクラブ入りなどを避け、肌のうるおいを奪いにくいアミノ酸系の洗浄成分を主とした製品を選ぶのがおすすめです。洗顔料を手のひらでしっかりと泡立て(泡立てネットの使用が理想)、その弾力のある泡をクッションにして、肌の上を転がすように優しく洗います。指が直接肌に触れないくらいの感覚がベストです。すすぎは、熱いお湯は厳禁。皮脂を奪いすぎるため、32〜35度程度のぬるま湯で、泡が残らないように20回以上は丁寧に洗い流しましょう。
  2. 水分補給(化粧水):
    洗顔後は、肌の水分が最も蒸発しやすい「魔の5分間」です。タオルで優しく水分を押さえたら、間髪入れずに化粧水をつけます。コットンでパッティングするのは摩擦の原因になりやすいため、清潔な手のひらに500円玉大を取り、顔全体を包み込むように優しく押し込む「ハンドプレス」が最も効果的です。一度にたくさんつけるのではなく、2〜3回に分けて重ね付け(レイヤリング)すると、より深く浸透します。
  3. 保湿・保護(乳液・クリーム):
    化粧水で与えた水分をしっかりと閉じ込めるため、セラミド配合の乳液やクリームでフタをします。これも同様に、手のひらで少し温めてから、優しくハンドプレスでなじませます。特に乾燥しやすい目元や口元、カミソリ負けしやすいあご周りは、指の腹で優しくトントンと重ね付けすると、保護効果が高まります。

スキンケアは、義務的にこなす作業ではありません。1日頑張った自分を労るリラックスタイムと捉え、自分の肌と向き合う時間として、ぜひ丁寧なケアを心がけてみてください。毎日のわずか数分の積み重ねが、数ヶ月後、数年後のあなたの肌を大きく変えるはずです。

肌荒れ防止に繋がるスキンケア

カミソリ負け、ニキビ、赤みといった「肌荒れ」は、肌のバリア機能が何らかの原因で低下し、外部からの刺激に対して無防備になってしまうことで引き起こされる炎症反応です。つまり、肌荒れを根本から防止するためのスキンケアとは、「肌のバリア機能をいかに正常かつ強固に保つか」という一点に尽きます。

この観点から、セラミドを中心とした保湿ケアは、最も本質的で効果的な肌荒れ防止策と言えます。セラミドを毎日補給し、角質層の細胞間脂質を常に満たしておくことで、肌の防御壁が物理的に強化されます。これにより、アレルギーの原因となる花粉やホコリ、雑菌、乾燥といった外部刺激が肌内部に侵入するのをブロックし、炎症や赤みといった肌荒れのリスクを根本から低減させることができるのです。

本気で肌荒れを防ぐための3つの生活習慣

  • ① ケアを「継続」する覚悟を持つ:
    肌には約28日周期で生まれ変わる「ターンオーバー」という仕組みがあります。今日のケアが効果として現れるのは約1ヶ月後です。セラミドは日々の生活で常に失われているため、一度補給すれば終わりではありません。最低でも1ヶ月、理想は3ヶ月以上、毎日継続して補い続けることが、揺るがない安定した肌状態を保つ絶対条件です。
  • ② 「内側」からのケアを意識する:
    スキンケアだけでなく、体内の環境も肌に直結します。セラミドの生成をサポートするバランスの取れた食事(特にタンパク質や良質な脂質)、質の高い十分な睡眠、ストレス管理を心がけましょう。これらが肌のターンオーバーを正常化させ、セラミドが生成されやすい体内環境を整えます。
  • ③ 365日「紫外線対策」を徹底する:
    紫外線(UV-A)は肌の奥深くまで到達し、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンを破壊するだけでなく、肌の乾燥を招き、バリア機能を直接的に低下させる最大の要因です。晴れの日はもちろん、曇りの日や冬でも紫外線は降り注いでいます。季節を問わず日焼け止め(SPF30, PA+++程度が目安)を使用する習慣が、セラミドを守り、究極の肌荒れ防止に繋がります。

このように、セラミドによる「守りの保湿」をスキンケアの軸に据えつつ、生活習慣全体で肌を総合的にいたわることが、肌荒れとは無縁の健やかな肌への最短かつ確実なルートと言えるでしょう。

敏感肌ケアにおけるセラミドの役割

敏感肌とは、特定の疾患名ではなく、肌のバリア機能が著しく低下した結果、通常では問題にならないような、わずかな刺激(化粧品、衣服の摩擦、気温の変化など)に対しても、ピリピリとした痛み、赤み、かゆみといった過敏な反応を示してしまう状態の肌を指します。

このデリケートな敏感肌のケアにおいて、セラミドは単なる有効成分ではなく、「治療」に近いレベルで中心的な役割を果たします。なぜなら、繰り返しになりますが、敏感肌の根本的な原因が「バリア機能の崩壊」、すなわち「圧倒的なセラミド不足」にあるからです。

敏感肌の方が新しい化粧品を試す際に刺激を感じやすいのは、バリアが壊れてスカスカになった角質層の隙間から、化粧品の成分(特にアルコールや香料など)が、本来届くはずのない肌の奥深く(神経の末端など)までダイレクトに侵入し、刺激となってしまうためです。

セラミドが敏感肌の救世主である理由

セラミドは、化学的に合成された特殊な成分ではなく、もともと私たちの肌に豊富に存在する「生体関連成分」です。そのため、肌への刺激が極めて少なく、アレルギー反応なども起こしにくい、非常に安全性の高い成分として確立されています。特に、ヒトの肌構造と同一の「ヒト型セラミド」は、敏感に傾いた肌にも異物として認識されにくく、優しくなじみながら、効果的にバリア機能の修復をサポートしてくれます。

敏感肌のスキンケアで最も重要な鉄則は、美白やエイジングケアといった「攻めの成分」を一旦すべてお休みし、まずはセラミドによる「守りのケア」に徹底的に専念することです。壊れてしまったバリア機能を、高濃度のセラミドで集中的に補修し、肌の土台そのものを立て直すこと。これにより、外部刺激に揺るがない健康な肌の基礎を取り戻し、徐々に肌トラブルが起こりにくい、本来の健やかなコンディションへと導くことができるのです。

総括:メンズスキンケア乾燥肌にセラミドは必須

📝記事のまとめ

  • 男性の肌は皮脂が多くても内部は水分不足で乾燥しがちである
  • その「インナードライ」対策の絶対的な鍵を握るのがセラミド
  • セラミドは肌の最外層「角質層」に存在する最も重要な保湿成分
  • 角質細胞の隙間を埋め水分の蒸発と外部刺激の侵入を物理的に防ぐ
  • この「肌バリア機能」こそがスキンケアの全ての基本となる
  • セラミドが不足すると乾燥はもちろん肌荒れや敏感肌の直接的な原因になる
  • 男性特有の日常的なシェービングはバリア機能を著しく低下させる
  • そのためスキンケアでセラミドを毎日補うことが極めて重要である
  • 製品選びでは肌への浸透力と親和性が高い「ヒト型セラミド」が最適
  • 成分表示で「セラミドNP」「セラミドEOP」などの表記を確認する
  • 油溶性のため化粧水だけでなく乳液やクリームでの補給がより効果的
  • 洗顔や保湿の際は摩擦を徹底的に避け優しくハンドプレスで行うことが鉄則
  • セラミドはヒアルロン酸やビタミンCなど他の多くの美容成分と相性が良い
  • 最低1ヶ月以上の継続的なケアが肌荒れ防止とスキンバリア強化に繋がる
  • 敏感肌の根本原因もセラミド不足でありそのケアにおいても中心的な役割を果たす
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この記事を書いた人
SKY
SKY

神奈川県横浜市在住。乾燥・ニキビ・毛穴など肌悩みを克服した経験をもとに、男の肌と向き合う美容情報を発信。
化粧品成分検定合格、皮膚科学を継続学習中。レビューは全て自ら試したもののみ、効果と成分根拠を両立した記事作りを信条にしています。
愛用はセラミド洗顔料、高保湿乳液、ミストUV、収れん化粧水。趣味は成分表解析と夜のドライブ。
「肌に自信を持ち、人生にも自信を」──そんな変化を一緒に作っていきましょう。

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